2018年11月16日金曜日

「ここせ」の由来は囲碁?将棋?

先月のことなんだけど

茨城県の笠間にある工芸の丘自然公園にいったときに

偶然古本市に出くわしたんだよね。

その日はポケモンGOのダンバルのコミュニティデイで

ポケストップの多いそこの公園に連れてかれていたのだけれど。

おれよりも母親の方がポケモンGOにはドハマりしていて

ダンバルのキラ(交換すると一定確率で発生)が欲しいとのことで

俺の方で捕まえないと手に入らないだろ!ということだったわけ。

でダンバル乱獲タイムの前にせっかくなので

古本を見て回っていたんだけど

そこで数冊の古い囲碁雑誌を発見したんだよね。



1冊100円ということで11冊あったように見えたので1100円払おうとしたら

1000円で良いですよというのでお礼を言って1000円払ったんだけど

家についてからよく確認したら9冊しかなかった。

なんで11冊だと思ったんだろう?

まぁ今となっては仕方ないことだしそれは良いんだけど

その中の一冊に囲碁用語一覧のようなページがあり

「ここせ」という用語が記載されていたんだよね。

ここせ

 囲碁遊戯の一種。
 一局のうち一回だけ相手に「ここへ打て」ということができる。
 たとえば・・・以下図と例が示されている。
 ここせ7目と言われ7子相当のハンデがある。

といった感じで書かれていた。

おそらくテト碁とかと一緒で一種の変則ルールで

囲碁を遊ぼうというものなんだろうけど

ちょっと変わった響きの言葉だし

囲碁用語というものの今まで囲碁してきて

まったく聞きなれないものだったので

ここせなんて初めて聞いたわ。

とツイッターでつぶやいたんだよね。

するといくつか反応があり

追加でここせについて得られた情報として

1・平安貴族の余興だった。
2・将棋用語であり「ここへ指せ!」の略。

の2点があった。

んん?

平安時代からある余興なのか?将棋用語が元になっているのか?

将棋用語でここへ指せの略とするなら

割と歴史の浅い言葉な気がするんだけど

どっちが正しいんだろう?

ちなみに俺は全く聞きなれない言葉だったけど

関西の方出身の方に聞いてみたところ

そちらでは割と普通に聞く言葉らしく

大学の囲碁部などで暇つぶしに行われたりもしていたらしい。

平安時代の遊びが元になってるなら

西の方にだけ残ってるのも自然な気がするなぁ。

などとちょっと気になりだしたら色々考えてしまい

少々調べてみたんだけど結果としては

ここせという変則ルールは

古くから余興としてあったのは確かなようです。

また将棋用語をまとめたものの中に

「ここせ碁に由来。」と記載のあるものもあったので

ここせという言葉はもともとは囲碁由来であるが

現代では将棋用語としてよりメジャーに使われているようです。

また平安時代などからあった言葉だとするなら

「ここへ指せ!」(という現代語)の略というのは誤りで

~せの形で古文とかに出てくる使役の意味での「せ」なんじゃないかな?

つまり略とかじゃなくて「ここせ」で「ここにしなさい」

みたいな意味を持っていたのじゃあないかな?

まぁ古文なんて高校の頃以来でよく覚えてないし

もともと得意でもないから確証はないけどね。

将棋の方はあまり詳しくないのだけれどちょっと調べた感じだと

「ここへ指せの略」説は2000年代後半からのブログや知恵袋などで

言われ始めてる感じがしたからその頃に広まったものではないかと思う。

というわけで自分的には疑問は解決したので

ここせの話はこれで終わりにしようと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿