2月のジャンボの碁とか年末打った碁とか
そのうちネタにしようと思って
そのままのストックもまだあるのですが
とりあえず新鮮な旬のネタをどうぞ。
先日初台にて打った碁から。
俺の白番。
15のカタツキから17の打ち込みはお相手の趣向。
白としてはAツケなら普通だろうけど
趣向には趣向で返したいという心意気から実戦はBを選択。
カタツキの意図としてはこの図のシチョウアタリであり
白はツケを選択したときには上から抑える図に進みます。
そうするとこんな感じの相場で白としてもこれで悪いとは思いません。
が実戦はツケ膨れてからツケました。
むしろこっちは白悪かった。
黒から隅をアテられたところを
コウにはじくのもアテ返すのもイマイチそうだったので
結局5の上ツケになったわけですがだったらその前の手は
黒を固めただけで不要でした。
黒の抜きに白はアテを打たないわけにはいかないので
単にコウにはじいてからつけた図に還元してて
その図は良くないと思っていたわけですから
この進行は白失敗です。
結局1,3の連打でコウを解消しましたが黒の実利が勝りそうです。
黒の厚みにこびりついた白△や
フリカワリで連打された部分の黒の扱いがこの後の焦点です。
実戦の黒は1から動いて白の△を攻めるルートできました。
ですが後の進行を見ると逆からハネて下辺で治まられたほうが
白としては嫌だったかもしれません。
Aの断点や打ち込みの具合もあって△の扱いが難しいです。
もう一手かけるのも相手に響かないので気が引けます。
実戦はツケギリから捌きました。
先手を取って13のハネに回れたので白が打ちやすくなったと思います。
その後黒は中央から利かして上辺へ展開しました。
白は2のヒラキはAの一間のほうが良かったなどの反省もありますが
○の黒石が重複気味で白の打ちやすい形になってきていると思います。
4線のカタツキって昔は躊躇することが多かったけど
alphaGo先生のおかげで打ちやすくなりましたよね。
△も軽く捨てるにしても自然とつながるにしても
どちらも選べる良い距離感になってきてます。
1のツケコシから7のアテまで喰いつかれたのが
少しうっとおしかったのでケイマより一間だったかなと。
ここから少しまぎれ始めたので最初の反省点です。
おそらく1や3を決めて5と下辺の地を完成させてしまうのが
わかりやすかったんじゃあないかと思います。
この進行なら白は中央も右上も取られることはなさそうなので
下辺の地を確定させてるのが大きそうです。
実戦は1から3とコウを仕掛けていったのですが
ちょっと難しくしてしまった気がします。
結局1にコウを解消して黒の中央連打を許す進行になりました。
右上がハッキリ治まったのは良いけど中央付近がどうなるのか?
少し進んで1に回られた辺りは中央と絡んで下辺破られると
形勢も怪しくなってきそうな予感がしてきました。
ここで最後の反省のシーンまで少し進めます。
右辺の△の白は取られましたが
右上の□の黒は取れているという状況です。
上辺から中央にかけての白の眼形が心配なのですが
実戦はAと手を入れて黒にCに回られて細かくなりました。
この進行ののちヨセの途中で時間切れ負けとなり
作ってみたら半目残っていました。
まぁ時間内に打ち切れてないので負けなんですけどね。
対局中にはたどり着けなかったのですが
最初の三択の図のBのオサエが先手でした。
これで上辺と中央に後手一眼を確保して下辺に回れていれば
逆盤十コースになっていそうです。
この進行を選べていれば後のヨセも簡明に進めて
時間内に打ち切れたと思います。
1のオサエに下辺に回られた場合どうなっているのかですが
3のキリでAとBが見合いになり取られている白が復活します。
まずはAから見ていきます。
上辺との攻め合いを避けて中央の△2目を確保すると
4のアテに□の種石がつなげません。
Aについでしまうと
2から4で切断されて
この図は攻め合い黒の1手負けです。
そして右辺を守った場合ですが
今度は上辺との攻め合いが
黒の1手負けになっています。
なのでオサエを先手で決めることができていたのでした。
ちなみに
Aが先手なら単に下辺先行(最初の三択のC)でもいいのでは?
と思うかもしれませんが
あとからだと右辺をすっぽかされてしまい
△の2目を抜いても中央を持っていかれては足りません。
なので
この瞬間にBを決めてからのCが良いということでした。
あとで時間かけて調べればわかるんだけど
実戦の限られた時間の中でこういうのを
ちゃんと打てるようにならないとダメなんだよね。
個別に見たらそこまで難しい攻め合いでもないんだけど
別のところの生き死にとか大場とか地合いがどうかとか
そういうのが絡んでくるといっぺんに難しくなるのよね。
とはいえこの碁は序盤から終盤まで
色々面白いフリカワリのある愉快な碁ではありましたけどね。
実はこの日は時間切れ負けを3度もしてしまった悪夢の日でした。
時間切れ負けは厳しく言えば
「与えられた時間内に打ち切る」
というルールを守れなかった反則負け
ともとれるのでできる限り避けたい負け方だと
常々思っているのですが避けられないこともあります。
それにしても1日に3局はなぁ・・・。反省。
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