2017年5月16日火曜日

朝日アマ栃木県大会のひとり反省会

また今年もダメだった。

悔しいね。

前日碁会所の練習碁で二連続で快勝していた相手に負けたのもつらいポイントだね。

まぁ、俺以外でもよく聞く話ではあるんだけどねそういうの。

とはいえ来月のアマ本に備えて何が悪かったのかは反省しておきたいよね。

このブログ読んでくれた人でなんかおかしなところ見つけたら教えてね。

ってことでひとり反省会を開始する。

俺の白番です。



まずはこの局面。

黒がすべってきたところなんだけどこの△の白2子をどう捌くか。

AやBなど中央に出ていく手とCやDなど隅につけていく手。

いろいろな打ち方ができそうだが・・・。




実戦は手を抜いて様子を見ることにしました。



右辺に手をかけて△2子は軽く捌く方針。



仮に黒が隅を守ればそれから出ていくつもり。

しかしコレだと左下と絡み攻めにされそうかな?



こちらを2間にトンでAのカタとBのトビを見る方が捌けてそうですかね?



黒が先にそこを打って来た場合はとりあえず一間トビで

辺の方の△は切り離されてものちのち隅に手が残りそうです。



実戦は黒こちらから迫ってきました。

白の4の手は一間トビの方が普通でしたかね?



打ってるときはノゾキから上辺調子で開かれて嫌かなと思っていたのですが

今見るとこれでも打てる気がします。どうなんでしょう?



黒1の押しに2と戻り3,5と打ってきました。

この時白は6に伸びきるべきでしたね。



なんか後々こんな感じで追及されるのがうっとおしく感じて実戦は



こちらにトンでしまったのですがこれあまり良くなかったです。

このあと2のヒラキと替わって左下の石をちょっといじってから

さらに手抜いて右下へ先行しました。

ですが1と2の交換が果たして白得だったのかな?と疑問なのです。



仮にノビキリを打たないなら中央は何も打たずに実戦のように打ったら

白は上の図ぐらいのもので封鎖はされるものの一応無事に生きてはいます。



実戦の格好で黒のハネにつなぐとこんな風になりそうですが

これと一つ上の図とどっちがいいんでしょう?

なんか△の交換が黒の方にプラスな気がしてしまって・・・。



そんなわけで実戦はハネに膨らんでコウで捌く手を選びました。

左上隅にコウダテいっぱいあるし何とかなると思っていたのですが

黒も左下の白に対してコウダテいっぱいあるので良くなかったです。



ちなみにコウにせずに打つ手として4から絞って治まる手もよんではいたのですが

結局中央封鎖されて出来上がった厚みで左下隅からの白をいじめられるとつらそうです。

以上のことから中央はしっかりとノビキリで打っておくべきだったと思うのですがどうでしょうか?

さて中央でのコウ争いがひと段落した場面まで進めてます。



白は左上隅への連打をコウダテで打とうとし、黒は左下白への攻めをコウダテにし

ひと段落ついた時にはこうなっていました。

中央の3子と1子のポンヌキ合いはどちらも厚みとしてはそんなに働かない格好です。

白は弱い石を強化できましたが右下隅が痛んでしまいました。

コウに負けて左辺の白をごっそり飲み込まれた代償が

上辺一子切り離しでは白が全然悪いですね。

結局中央をコウにした判断が誤っていたということなんですが

こうなってしまった以上なんとか勝負手を放つしかありません。

ちなみに持ち時間はこの時点でこちら残り5分ちょっと相手は15分ぐらいでした。

切れ負けもちらついて泣きそうです。



こうなったら右辺を目一杯囲っていくしかないのでツケていきました。

両者の形勢判断が食い違っていたのか黒はコウを仕掛けてきました。

白としては食らいつく余地ができてありがたい限りなんですが

後でよく考えてみると相手はこの時点で

こっちの時間を切らしに行く作戦だったのかもしれません。

コウの振り変わりとかは基本時間欲しいところですからね。

相手は少年ながら勝負師タイプで

細かく勝とうと中押しで勝とうと時間で勝とうと勝ちは勝ち。

その時点で一番可能性の高い勝ちを追うタイプの打ち手なので。



ただここでのコウじかけは今度は黒のミスだったと思います。

時間が欲しい振り変わりの判断とは言え

時間無いなら割り切って時間内で打てるように打つしかないですし。

でコウダテで抑えを打ったところ



黒はコウを解消。



これで仕留めているというよみのようでしたが・・・。



△3子に味があってそう簡単にはいかないんです。



ハイからハネを打って5のツギが利き。

これで左辺が復活しました。



ちなみに黒が抜いてくれれば白2で大満足峠なんですが



黒はキリで受けるんですよね。

これに白がAとか打っちゃうとBに抜かれます。



参考までにキリに抱えを打つとAのアタリがダメ詰まりで打てません。



4のアテでこのコウで粘れますけど右辺のコウの代償が一手ヨセコウではダメです。



というわけでキリには2と左辺を復活して中央の白と振り変わりです。

ここでの黒の5のカケツギもイージーミスです。

ちょっと先の話になりますが後述のヨセコウが残ります。



黒はカタツギが正着でした。



ちなみに実戦は時間無いので相手の考慮時間で思考しつつ

ほぼほぼノータイムで打ち進めましたがその際ちらっと

1のハイに抑えずに2のアテで来られた場合

この隅の△同士の攻め合いどうなってんの?

という疑問も湧きました。

相手がこの図を選択しなかった時点で脳内から消し去り先を考え始めたんですが

黒はこっちの変化の方が結果的には良かったのではないでしょうか?



このあと黒が目持ちなら白も目を作って



お互いダメ詰めていった図がこれで白が後手ゼキを選ぶならA。

コウ残りでも先手を取るならBになります。

この場合セキで白十分そうなのでAに打つことになりそうです。

つまり目持ちでは黒ダメということです。



よって黒は白の目を取るルートが正しくこのあと黒A白Bで黒取り番のコウです。



白からのコウダテも下辺のポンヌキを切り離すくらいしかなく

上辺動き出されると白は目の心配すら出てくるので

黒にこう打たれていたらここでゲームセットでした。



実戦に戻り1のアテから3と打ち一手ヨセコウが発生しました。



ただしここは白もノゾキから5のケイマも決めてから打つべきでした。

この辺はマジで時間無かったから色々まずい手もでてきてます。



上辺のコウの代償で黒のポンヌキの4子を切り離しだいぶ盛り返してきました。



1のカカリから3のツメで隅の△の味を見ています。

4のノゾキは時間無くて打った手で良いかは不明。



しかしこの時点でアナログ対局時計で5分針をとうに経過していたので

流れるようなノータイムで打ち進めるしか白に道はなかったのです。



ここでAに打ったのが敗着でした。

Bに打ってキチンと隅を確保しないとダメでした。



実戦はこのように進行して14のスベリに回られてしまい・・・。



隅を生きられてゲームセットです。

一応最後まで寄せて5目半負けとなりました。



下辺のスベリで右上を1と打ってその後実戦と同様に進んだ場合

ここで黒Aなら細かそう黒Bなら白Aで良さそう。

ってことは13でAに打つべきなのか?



しかしそれだと2と4を先手で打たれるがこれも白良さそうかな?

だとしたら右上に回ってれば勝てていたのか?

とも思ったのですがそもそもヨセに関しては

相手も時間無くて雑になってたんですよね。


 右辺の決め方はどう見てもキリじゃなくて抑え込んで渡る一手でしょ?

これだと隅の地がだいぶ違うので白が正しく打っていてもやはり黒が良さそうです。

とはいえ実戦こう打ってこなかったわけで自分が最善を尽くして辛抱強く打っていれば

逆転の目もまだあったわけです。

時間がないのは言い訳にはなりません。

時間無くても強い人はちゃんと打つんだろうし

時間にゆとりを持って打ち切れないのも弱さだともいえるので。

中盤失敗して形勢傾いてから残り5分での粘りは力を出し切っていたとも思うので

そもそも劣勢になってからの粘りがどうのというより

劣勢にならないような序盤の大局観とかを鍛えた方が良いんじゃないかな?

という気がしているのですがどうなんでしょうか?

1 件のコメント:

  1. 手所では無いですが、右上制した後に左辺二間飛んだ手で、一路上に寄せるのは如何でしょう?
    下から一間に詰める手は、ブツカリで受け、隅が薄くて攻め利かない。
    また、上にぶつかる手なら、星ツケ→ハネには三々切り違えて、捌けそうです。
    左下が重いこともあって、何となく響かせて打ちたい気分です。

    その後、実戦の飛びでは無く、伸び切りはありそう。
    2のハネには3と受けず、6に受けたり、三々ツケで間に合わし、更に手抜きできそうなくらいなのですよね。

    経験則として、実戦みたいに重い石抱えた進行だと、ほぼ間違いなく時間無くなるので、軽く打つのを習慣付けると良いと思います。
    雀碁さんは手所読めそうですし、時間あれば尚更力出せるかと。

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