2019年4月30日火曜日

棋力を問わずすぐに役立つ早碁の極意!

平成の最後にこの話をしておこう。

テーマは棋力を問わず役立つ早碁の極意だ。

早碁と言っても秒読みの無い切れ負けの碁

いわゆるアマチュア大会ルールでの話になる。

棋力を問わず知ってれば誰でもできる話だし

シンプルに時間切れしにくくするためにやれることなんだけど

意外と強い人でも気にしない人はいるんだよね。

でもさ

切れ負けの碁って持ち時間を使い切ってしまったら

盤面の形勢如何によらずノックアウトなわけだから

そうならないためにできることがあるならするべきだと思うんだよね。



結論から言ってしまうと

「着手速度を早くすること」

これが棋力を問わず可能な

切れ負け碁で時間で負けないためにできること。

これは考えずにポンポン打てとかじゃなくて

むしろ真逆の話で

考える時間を確保するために

それ以外にかかってしまう時間を減らそうってこと。

よく終盤時間無くなってからなら

その気になれば1手1秒で打てるみたいな話する人いるでしょ?

でも時間無くなるまえはすげーゆったり打ってたりするよね。

1手1秒みたいなのってもうある程度打てる場所限定されてて

相手の打ってる間に石持って構えてるからできる話で

序盤中盤は変化の余地のない定石の最中でもないと

そこまで早くは打てないと思うけどね。

でさ

時間無くなったら早く打てるんなら

時間無くなる前も着手動作を早くするよう心掛けたら

考える時間を終盤にもうちょっと残せるでしょっていうのが今回の話。

もうちょっと具体的に言うと

ちょっと考える局面が現れたとして

手を止めて考えはじめるでしょ?

そこからどこに打つか決めた後に

1碁笥まで手を伸ばす。
2碁笥から石を取り出す。
3空中で持ち替えて人差し指と中指で挟む。
4打とうとした場所に石を置く。
5着手完了後打った手で時計のボタンを押す。

この5つが時計を使った大会等の碁での着手動作になるわけ。

そしてこの5つの動作にかかる時間を着手速度として考えたとき

今回のテーマである切れ負け碁のコツとしては

この「着手速度を早くしよう!」ということになるんどぁわ。

実際結構強い人とか大会に慣れてる人の中にも

碁笥に手を伸ばしてから時計のボタンを押し終えるまでに

4秒以上かけてる人って結構いるんだよね。

仮に200手ぐらいの碁になったとして

自分の着手は100回。

毎回4秒以上かけて打ってたら

考慮時間以外の動作時間で

400秒以上が消費されてしまうよね。

ちょっと計算が面倒だから平均4.2秒かけていたと仮定して

420秒は7分間。

持ち時間30分の大会なら考慮時間の4分の1を

着手動作の時間にとられてしまうことになるよね。

40分の大会でも6分の1持っていかれてしまう。

俺は囲碁始めたころから考えるのに時間使いがちだったから

この辺を工夫できないかは昔からよく考えていた。

というか時間が無くなる前からちょっと意識するだけでも

1~5の着手動作を3秒以内で完了することは可能なので

それを心掛けるだけでOK!

切れ負けの碁ではそれを意識するだけでも

貴重な終盤の考慮時間を無意識に序盤で浪費しなくて済みます。

序盤でも中盤でもどんな局面であれ

必要なら考えるために時間をかけるのは大事。

その貴重な使い切ってしまったら即負けの大切な考慮時間を

ルーズに着手して減らしてしまうのはもったいないですよ!

という話でした。

以上ためになる話はここまでとなります。

ここからはおまけテーマ。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

という話をしようと思います。

限りある40分の中で考慮時間を確保するために

着手速度をあげようと考えた平成の私の話です。

着手動作のさらなる加速が可能ならより終盤に時間を残せる。

いつも時間が足りない俺は

もっと早く!もっともっと早く!

と着手速度を上げようと努力をしていた。

なんとか平均着手速度を2秒以内にしてやろうと

10代後半から20代前半にかけて色々試していたが

石を持って構えたところからならともかく

前述のとおりの

1碁笥まで手を伸ばす。
2碁笥から石を取り出す。
3空中で持ち替えて人差し指と中指で挟む。
4打とうとした場所に石を置く。
5着手完了後打った手で時計のボタンを押す。

この1~5の動作を2秒以内で済ませるのは容易ではなかった。

当時ネット碁メインの知人から

「リアル碁だと時間があっという間に無くなる。」

というような話を聞いた時にも

そりゃそうさ。

クリックすれば時計押すところとか不要で着手完了なんだから。

とか思っていた。

HUNTER×HUNTERが好きで

ネテロリスペクト感謝の棋譜並べ1万手!をしていたこともあった。

24時間は86400秒。1手8.6秒以内で並べれば余裕のはずだが

はじめのうちは1万手並べるのに30時間以上を要した。

今のようにiPadなどの棋譜並べ便利アイテムもなく

本を見て並べていたため15時間を過ぎたあたりから

次の手が見つからなくなることが増えたのだ。

何度か試みて最終的には24時間以内に1万手並べることはできた。

今の棋力の下地にはなったと思うが

これで着手速度アップとはならなかった。

また別のある日

グリードアイランドのじゃんけん大会のあたりについて

調べたいことがあってインターネットを活用していたとき。

HUNTER×HUNTERとは全く関係がないのだが

海外では現実に真剣勝負のじゃんけん大会があるらしい!

ということを知ってしまったのだ。

カナダのトロントというところで行われているらしく

別にじゃんけん大会自体にさほど興味はなかったのだが

結構な賞金も出ているらしく

プロのような人もいるようだったことには驚いたんだよね。

偶然にもガチのじゃんけん考察ページのようなものを見つけてしまい

そのなかに握力とじゃんけんの相関関係みたいな記述があって

握力が低い方がじゃんけん競技では有利らしいという話だった。

いわく筋肉をつけすぎていない方が

指先の繊細な動作はスピーディーに行える。

ん?待てよ!

ということは握力を下げれば着手速度も上がるんじゃないか!?

コレを発見したのは20歳前後。

中学生の頃バドミントンをしていたこともあり

その当時の握力は45キロ前後だったのだが

高校からは運動をしておらず

20歳の頃には30キロはなくなっていたと思われる。

さらに握力を下げることができれば

終盤の貴重な考慮時間がより多く確保できるのではないか?

はじめは半信半疑だったのだが

我々の世代は義務教育の必修科目として

ドラゴンボールを学んでいる。

人造人間編にて

ベジータの慢心から完全体になってしまったセルに

パワー全振りの脳筋変身で挑んだトランクス。

「ぼくは父さんを超えてしまったんです」

なんて調子に乗っていたのだが

「こんなに膨れ上がった筋肉では

パワーが大きく上がってもスピードが犠牲になってしまう。」

と同時刻に精神と時の部屋で修業中の悟空も言っていたし

「こんなパワーのためだけの変身では何も生み出せない。」

と敵であるセルさんにまでたしなめられてしまう。

という教訓エピソードがあったはずである。

このことからも筋肉をそげばスピードは上がるはず!

ありがとう!鳥山せんせー!!

さんきゅー!ドラゴンボール!!

そこから俺は色々な方法で自身の握力を下げていった。

10キロ台に突入したころ試しに着手速度を図ってみたところ

平均着手速度ほぼほぼ2秒フラットになっていた。

これ効果あるやん!!

再現性があるか不明だし

誰のためにもならないので具体的な手法は伏せるが

スポーツインストラクター系のブログをあさって

脂肪より先に筋肉が燃えてしまうと代謝が下がるから

一時痩せてもリバウンドしやすくなるので

そういった間違ったトレーニングに注意!

みたいな記事を参考に腕の筋肉だけ落とせないか色々試した結果

たまたまうまくいったという感じだ。

最終的には俺の握力は1ケタ台に到達することになる!

ちなみに俺の握力をご存知の方々からは良く

ペットボトル開けれるじゃんとか言われるが

あれはあまり握力関係ないよ。

ぶっちゃけ握力よりも指先の保湿とかの方が影響大きい感じ。

乾燥してると飽きにくいけど適度に潤ってたら握力さほどなくても

キャップのギザギザが勝手にグリップしてくれるからね。

握力低くてもコツさえつかめば大抵のことはなんとかなるんだけど

大体そういうのってコツを活用+ほぼ全力!

みたいなパターンが多いので

逆に力加減の必要なものの扱いがうまくできなくなるんだよね。

具体例としては冷蔵庫から生卵を取り出すこと。

握力1ケタでもさすがに全力で握ったら生卵の殻は割れちゃうからね。

割れないかつ落とさない絶妙な力加減を発揮するのは

結構練習が必要だったよ。

話が脱線してしまったけど

着手速度を意識するのが大切という話の後半パートとして

過ぎたるは猶及ばざるが如しの話をするよと言ったのはこういうこと。

今は30台になってそもそも運動神経が鈍っちゃってて

着手速度もそんなに出せなくなっちゃったから

単純に過剰に低い握力だけが残ってしまった。

何事もほどほどが大事だという教訓を得たよね。

今は着手速度に関しては人並みに意識する程度

(動作は3秒以内を心掛ける)にしているよ。

なので握力は実生活で不便でない程度のものを取り戻したいんだけど

へんなやり方で肉を衰えさせちゃったせいか

なかなか握力上がらないんだよね。

ということで

さよなら平成の私。

令和の俺はもうちょっと

努力の方向性を間違わないことを願います。

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