2017年10月11日水曜日

新型変則布石試すも玉砕の碁

ペア碁の話とか先にしてて

前回の初台碁聖戦からだいぶ経ってしまったが

1局ずつみていくか。

ってことでまずは1局目。



俺の黒番。

善悪はともかくらしい布石。

もうこの碁から3週間ぐらいたってるけど

この時点では目外しからのオオゲイマを試し始めたばかりの頃だった。

新しいことを試したいときは実際に相手がどう打ってくるかわからんから

実戦で試すのが一番だと思う。






白が左上を渡ったので先手で決めて7のシマリへ。

この辺までは不満ない進行だと思う。



白は1とスソから侵入。

5までとなった時に打ってるときはABCの三択で考えていた。

実戦はBに打ってしまったのだが結論を言えばAがすごく大きかった。



1に打つのが大きい。

白が2とか手抜けば3のツケから7まで先手で決めて

A~Cのコウが残る上にBCDEなどが隅に利くので上辺が厚い。



相手曰く抑えられたらつけるつもりだったらしい。

ツケヒキで先手が取れるならさっきとは全然話が違う。



なので黒もツケにはハネダすことになる。

14までだと隅は黒地になるが白もAの押しからの利きを見て

黒の△を攻める展開になるから打てそう。



さっきの図で隅の実利が大きいとみるならこのルートだけど

これはこれで左上の一団が攻められにくいから

どっちがいいか難しいね。



1のケイマも実戦で打った手よりは良さそう。

白はワリツギを決めて6に回る感じ。

7,8はむしろ



外回りで打った方が△の連携は取れてて一貫性のある進行だろうか?

しかし高い□のシマリが輝くなぁ・・・。



実戦は1と打ってワリツギ決められて6のケイマに回られました。

最初の図で打ちたかったABCのうち2か所を占められてるので

この時点で白に一本取られてそうな感じです。



この後白は上辺に侵入。

3のツケにAに引くとBに飛び出されますが



その時3と打ちたいけど4に押された感触が良くない気がして



めちゃくちゃ筋悪いのを自覚しつつ1のツケで打ったんですよね。



この辺何とか白を攻める形にしようと頑張ってたんですが

ここでのAがおかしかった。

たぶんBの方から迫るよりなかったんだと思います。



というのも2の押しから4に飛ばれるとむしろ黒の左上の一団の方が

心細くなってるんですよね。



黒が左上を補強してる間に白は中央を強化して右下にも侵入。



黒は右下をいったん放置して

中央を追求していったのですが10とさらに手を抜かれました。

ここで黒は



1から3と中央の白の眼形を追求していかなくてはなりませんでした。

上辺と中央と楽に1眼ずつはできそうなので取れるわけではないですが

実戦みたいなことになるとひどいので・・・。



実戦1のオサエがそっぽ。

2のハネから6まで打たれて

白をいじめるどころか中央に20目近い地ができては終わりです。



この後鼻毛場を求めて右下をトリカケに行って不発し(AとBが見合い)

Cのコウに最後の望みをかけますが



コウダテも白の方が多く仮に右上が取れたところで

他に黒地は無く白地は三隅と中央にたくさんあるのでどうにもなりません。

この碁の一番のポイントは



この瞬間のAのオサエを逃してしまったことだと思います。

こういう碁はスタートから相手の地が多いので

黒の構えの中で有利に戦えないと

いっぺんに悪くなって収拾がつかなくなるんですよね。

一度失敗してもリカバリーのきく碁型を目指した方が

勝率は安定しそうなんですが

こういう布石でごちゃごちゃやる方が好きなんですよね。

やってみたら案外合うってこともあるかもしれないから

普通の布石試すのもいいかもしれないですけどね。


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