俺の白番。
立ち上がりここまでは割と普通の展開か?
ここでツメに手抜かれてる左下隅に手をつけに行ったところ
今冷静に見るとこっちで打って△2子を切り離すべきだったよね。
実戦の進行はこれ。
続いてAと2目取りに来てもらって
外を塗る進行を想定していたんだけど
実際はBのキリが飛んできました。
この図を想定しており△が痛んで白十分と思っていたが…。
実戦はこちらのキリ。
2の抜きを打つ前にAのハネに対する展開を読むのに
結構な時間を使っていたのだけれど
実戦はBのノビでした。
Aハネで打たれてたらこんな展開なんですかね?
隅と辺の生き生きはだいたい等価として
外の厚みは黒が勝る気もしたけど
先手で上辺展開できるならまぁアリかな
とか思ってたんですけどね。
実戦のノビに対しては右辺側を受け
下辺側は8のツケコシからの生きに対して
黒はAのシチョウが悪いのでこれは白がやれると思いました。
その後△をすぐに動いていったのですが
すぐ動かないのもあったと思うし動くにしても
実戦の押しよりこっちのノビの方が良さそうですね。
ノビだと黒も捨ててくるかもしれません。
実戦進行
1のノゾキから7のトビを決めて9まで足を延ばしました。
黒の10も結構な過激派の着手選択。
競り合いのさなかここで方向を誤りました。
実戦はAから追ってしまいましたが
正しくはBを決めて
こちらから動いていくべきでした。
こういう方向音痴は決定的に局面を悪くするので
なんとか矯正していきたいところなんですがね。
ちょっと進めて
1まで黒に閉じ込められて白苦しくなりました。
2から4と当て込んだ時は
Aのコウには隅をコウダテようとしてたんですが
実際当てられてみるとコウダテが小さくて
無理なんですよね。
実戦アテにつないで3にかけつがれては
さらにひどいことになってます。
このコウができれば良かったのですが
隅を取るコウダテでは解消されて
流石に△もぎ取られた被害が大きすぎますな。
そもそものアテコミの時の狙いとしては
黒がコウを避けてくれれば
こんな展開かなと思ってたりしたんですが
これは勝手読みなので参考までに。
11の抜きでは1を打つのも間に合わないです。
そんな都合のいい勝手読みは置いといて
現実に戻ります。
実戦は仕方ないので1から3で中央を補強しました。
4のスベリでピンチですが5のツケコシから捌きます。
ツケコシに抑えなら例えばこんな感じで生きることができます。
黒はさらに厳しくブツカリで来ました。
白は出からコスミツケて利かしに行きますが
4のハネが厳しかったです。
全体が連絡するためには1から5までは仕方ないのですが
中央付近の一眼作れそうだったスペースが
先手で目無し(△の部分が欠け目)にされてしまいました。
一応死ぬわけではないんですが
ただ生かされるのもツラいのでちょっとちょっかいを出します。
キリに2から4で切断に来たので5の抱えと6を換わってから
左辺に手を戻して生きます。
しかし△の種石を抜かせるしかないのがツラい。
しかも後手なので二重にツラい。
この辺、あまりのツラさに
北斗の拳の愛をとりもどさない方の曲の2番の歌詞が
頭の中を駆け巡ってました。
どっちを向いてもfeel so sad♪
だけど死には至らない気分はどうだい?♪
たっぽいたっぽいたっぽいたっぽい~♪
はい。
最高にツラいです。
上辺も地にはならないし
この辺りまでは必敗の形勢じゃないですか?
もうこうなったらどうしようもないんじゃあ・・・。
しかし
泣きたくなるような劣勢の碁だけれど
ここから立て直せるのは俺しかいないんだよ!!
ってなんかヒカルの碁でヒカルも
そんなようなことを言っていたよなぁ?
佐為だったら勝てちゃうよなぁ!?とかも言ってたよなぁ?
同じようにAI(alphaGoとかmaster)だったら
この局面からでも勝っちゃうと思うんだよな。
えぇいっ!!頭の中のBGMも
「toughBOY」じゃダメだッ!!
「愛をとりもどせ」
いや!
「AIをとりもどせ」だッッ!!
この局面からの逆転で
AIで空が落ちてくるぜ!!
邪魔する奴は指先一つでダウンさ!!
さて
ここからの逆転の奇跡を成すためには
ロ〇△のうちどれかを取るしかないなぁ!??
持ち時間もこちらは5分を切り
むこうとは10分以上の差!!
しかし覚悟を決めたらあとは突っ込むだけ!!
ここからはそんなに時間は使わないッ!!
ただ取るだけのマシーンと化すッ!!
ヒャッハーーーッ!!!!
行くぜ!!
とにかく切るッ!!
7の出で上辺がAサガリの死に残りになったが構わず8だッ!!
1は気迫に押されてないか?
このコウにはじいた手もちょっとちぐはぐしてるぞ!?
この隙を逃すわけにはいかないッ!!
2の封鎖で隅のコウ頼みになるようでは
もう勝負の碁になってるねッ!!
コウ争いをしばらくしたけど
最終的には1のコウダテに2と解消して3と取る展開に。
コウ争いのどさくさでコウダテとして〇が利いたために
Aと取る手が自然消滅したのも地味にデカいね。
しかも10分以上差のあった持ち時間も
コウ争いが終わったところではお互いに3分前後ォッ!!
フリカワリの結果△が浮いてロとも絡み攻めになって
完全に逆転です!!
ちょっと最後の方時間無くて
形の再現が微妙にできてないけど
(多分コウダテで中央にもう少し石があった感じ)
最終的にこんな感じで中央には目ができずに
大石を仕留めることに成功して
盤面も持ち時間も逆転KO勝ちとなりました!!
対局時計もEND:6とかで
強烈な逆転劇に魂が超昂ってたのは覚えている。
負けた後相手は放心状態だし
俺もぐったりしてたし
なんだかハチワンダイバーの
菅田VS右角(地下)みてぇだなぁ
って思ったんだよな。
それだけ熱い超展開だった。
内容的にはまずい手も多いし
正しく打たれたら流石に悪いはずなんだけど
与えられた時間の中でお互いに出し切った結果が
コレなんだからソレが全てだよな。
こういうジェットコースター乗ってるような急転直下の大逆転劇は
心臓には悪いけど勝ち切れたときはサイコーの気分なんだよな。
(その分負けた方は地獄を見てるんだろうけどww)
実際問題俺が黒でここから逆転喰らったら
眩暈どころじゃすまないだろうしなぁ。
とても気持ち良い勝利をありがとう!
せんだいっ子チームの人!!
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